テニスをするときに、ラケットのガット（ストリングス）がとても大切な役割を果たします。ガットを変えるだけで、ボールの飛び方やコントロールのしやすさ、手に伝わる感覚まで大きく変わります。この記事では、最近人気の高いポリエステルガットTECNIFIBREの「RAZOR SOFT」について、テニス経験がある高校生にもわかりやすいように説明していきます。
RAZOR SOFTってどんなガット？
RAZOR SOFTは、やわらかくてボールの飛びがよく、それでいてしっかりコントロールもできるように作られたポリエステルガットです。プロ選手の意見をもとに開発されていて、たくさんの技術が使われています。
このガットは、モノフィラメント（1本の芯）でできていて、さらに表面に加工がされていて、スピンがかけやすくなっています。ガットのテンション（張る強さ）も長持ちしやすいので、時間が経っても性能が落ちにくいのが特徴です。強く張っても硬くなりすぎず、ゆるく張っても打ちにくくならないのがうれしいポイントです。
やわらかいのにコントロールしやすい
RAZOR SOFTを使うと、ボールがガットに少し食いつくような感覚があります。これによって、スピンをかけたり、コースを狙ったりするときにとてもやりやすくなります。
普通のポリエステルガットは弾きが強くて、ボールがすぐに飛んでしまう感じがありますが、RAZOR SOFTはもう少しゆっくりホールドしてくれるので、自分の打ちたいように操作しやすいです。
スピンを多く使うプレイヤーや、ネット際でタッチのショット（ドロップショットやボレー）をよく使う人にもおすすめです。
ストロークでの打球感は？
実際にRAZOR SOFTでストロークを打ってみると、打った瞬間にボールが少し沈んで、それから気持ちよく飛んでいく感じがします。この「しなる」ような感覚が心地よくて、ボールにしっかりスピンと深さを与えられます。
また、少しミスしてラケットの中心を外しても、そこまで打ちにくくなるわけではなく、安定してプレーできます。長くラリーしても手や腕が疲れにくいので、体力の消耗も少なくてすみます。
サーブとボレーではどう？
RAZOR SOFTを使ってサーブを打つと、ボールがラケットにしっかり乗ってから飛んでいく感じがあり、フラットサーブはスピードと安定感がアップします。スライスサーブは滑るように変化し、キックサーブは高くバウンドして相手にとって打ちにくくなります。
ボレーでは、ボールをしっかり感じられて、打つ角度や深さもコントロールしやすくなります。ミスヒットのときの衝撃も少ないので、ダブルスなどの早い展開でも安心して使えます。
どんなプレイヤーに合ってる？
RAZOR SOFTは、特に中級から上級のプレイヤーで、スピンやタッチ感覚を大切にする人におすすめです。ラリーでしっかりつなぎつつ、大事なポイントで細かいショットも使いたいというスタイルにぴったりです。
スイングが速くて、強く打つタイプの人にも合っていて、それでも肘や肩にやさしい作りなのがポイントです。
ラケットは、コントロール重視のモデル（例：WILSON BLADEやHEAD PRESTIGEなど）と相性がよく、ガットの特徴がより活きてきます。逆に、もともとボールが飛びやすいラケットと合わせると、飛びすぎてしまうことがあるので注意しましょう。
張るときのテンションはどのくらい？
RAZOR SOFTを使うなら、少しゆるめに張るのがオススメです。だいたい45〜48ポンドくらいで張ると、やわらかさとスピンのバランスが良くなり、コントロールもしやすくなります。
ラケットの大きさやスイングの速さによっても変わるので、自分に合ったテンションを見つけることが大事です。ケガを防ぎたい人は、45ポンドくらいが安心です。
このガットは、長く使っても性能があまり落ちにくいので、頻繁にガットを張り替えられない学生や一般プレイヤーにも向いています。
まとめ
RAZOR SOFTは、やわらかさとしっかり感、スピンとコントロール、そして身体への負担の少なさをうまくバランスよく持っているガットです。
「最近ラケットの調子がいまいち…」という人や、「試合に向けてもう少し打球感をよくしたい」という人には、ぜひ一度試してみてほしいガットです。新しいガットで、もっと楽しく、もっと自分らしいテニスを目指しましょう！
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